急激に利用者が増えたInstagram!今すぐできる活用術とは(株式会社ジャストシステム調べ)

ECのミカタ編集部

 株式会社ジャストシステムが、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットサービス「Fastask」を利用し、15〜69歳の男女1100名を対象にして実施した『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年7月度)』の結果を発表した。今回はその中から、Instagramの調査結果について紹介していく。

20代女性に注目されるInstagram

20代女性に注目されるInstagram

 調査によると、スマートフォンを所有する20代女性のInstagram利用率が、2016年1月度調査では28%だったが、今回の2016年7月度調査では48.0%へと大幅に増加し、Facebook利用率の50.0%にほぼ並んだという。一方、男性でも同様に20代のInstagram利用率が最も高かったが、それでも25%にとどまっているそうだ。

 では、ここまで急激に若い女性のInstagram利用者が増えたことの背景には何が考えられるのだろうか。その一つに、InstagramはFacebookやTwitterとは違い、趣味や嗜好が合う仲の良い人だけで繋がるコミュニティであり、親密な関係を大切にする女性に適しているということが考えられる。

 また、日本では人気モデルによるInstagramへの投稿から流行が形成されたということがあり、女性達は自分も人気モデルのようにおしゃれな写真を投稿することで、まるで自分がモデルになったような気分を味わうことができるということも人気につながった理由だろう。

 Instagramが日本人女性の心をつかんでいることから、今後も利用者が増えることが予想される。

InstagramをECに活用する

 企業がInstagramを活用する方法としては、Instagram広告への出稿がある。現在、Instagramへ出稿できる広告には、動画広告、画像広告、カルーセル広告の3つがある。カルーセル広告とは、複数の画像をスライドショー形式で表示する広告のことである。Instagramの女性利用率が高いことを考えると、アパレルやコスメなどの女性をターゲットとする企業がビジュアルに訴えかける広告を発信することは有効だと考えられる。

 さらに、Instagramでは、自分がフォローしている人以外の投稿はハッシュタグをたどって見るという文化があり、それゆえに、より多くの人に投稿を見てもらいたい人は、ハッシュタグを複数つけたりするなどの工夫を凝らしているので、広告を行う際には、ハッシュタグにも気を配るとより有効な広告になる。

 現在、日本のスマートフォン普及率は、7割に達していて、これからさらにInstagramの人気が高まることは間違いない。今のうちに女性をターゲットにした広告を展開し、Instagram広告の利用に慣れておけば、この先Instagramがさらに流行した際に他の分野や男性を対象に広げて展開することもできるので、競合に差をつけられるだろう。また、ビジュアルに訴えかけることで購買者の増加が期待できると考えている事業者の方は、積極的にInstagram広告を利用していくと良いだろう。さらに視点を広げると、Instagram利用者は全世界で5億人といったように、海外での利用率がとても高いので、越境ECを展開したい事業者も積極的にInstagramを活用していくといいのではないだろうか。


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